【鉱物標本】ラブラドライト 鉱石棚に彩りを

理科趣味

「収集」と「蒐集」という言葉があります。読みはいずれも「しゅうしゅう」です。

前者はどこか一カ所に寄せ集めること、そして後者は趣味や研究を目的に何かを集めること・コレクション。などという意味があります。

この「蒐集」という言葉がなぜか格好良く感じられたものでして、自分も使ってみたいなと思い何か蒐集しているものはないかと考えてみました。自分の趣味は主に読書なので「本」かなとも思ったのですが、図書館で借りたりもするので特別集めてるわけでもありません。

では「万年筆」は?これは気に入った万年筆を、お金を貯めては頑張って購入しているので収集とはまた違う感覚かなと思いました。それにコレクションしているつもりは毛頭ないのでそもそも違っていたのか…?

で、最後に浮かんだのが「鉱物標本」です。たしかに八面体に加工された蛍石なんかは、見つけては購入して集気瓶の中に保存している位なのでこれは蒐集物と言って良いのではないでしょうか。

さてそんな鉱物標本ですが、お気に入りはいくつかあります。どれが一番大事か?なんて言われたら困ってしばらく黙り込んでしまうと思います。しかし他人についつい見せたくなってしまう鉱物が1つあります。

それが今回紹介するラブラドライトです。

鉱物標本

私の周りには鉱物標本を集めている友人がほとんどいません。知り合いにもいないのですが、Twitterをのぞいてみると「鉱物標本が好きでちょくちょく集めいている」という方がけっこういらっしゃいました。

人気の鉱物は、というと皆さんお気に入りの標本がそれそれあるようなのでうまいこと絞ることが出来ませんでした。

それにかくいう自分に関しては、お気に入りが複数有るので絞り込めないという状態です。ちなみに私は「蛍石 天青石 砂漠のバラ ラブラドライト」が好きです。

バッブル
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これだからツイッターはやめられないのです

鉱物標本にハマったきっかけ

私が鉱物標本を集め出したのは厳格に「いつ」というように断定することが出来ないのですが、本格的にハマったのは高校の時です。

近場で鉱物標本を購入できるお店を見つけてから、お金を貯めて時間を作っては通うようになりました。天然石をプッシュしているお店だったため、鉱物標本というよりかは天然石アクセサリーなどの取り扱いの方が多かったのですが、それでもいくつか原石が売られていたりしたのでそこへ行くのが楽しみでした。

それともう一カ所、仙台駅に「THE STUDY ROOM」という理化学用品や雑貨・玩具などを取り扱っているお店がありまして、そこでも鉱物標本が売られています。

その量や種類がとても多く、仙台駅に行くことがあるときは必ず寄っています。

ラブラドライトはそのお店で初めて目にしました。

ラブラドライトとは

ラブラドライトはラブラドル長石や曹灰長石とも呼ばれる斜長石の一種で、ラブラドライト自体の色は灰色や黒色がほとんどです。

しかし結晶構造から特定の向きに傾けると、遊色効果によってきれいな虹色の輝きを魅せてくれます。ラブラドライトにおいてはこの遊色効果を特に「ラブラドレッセンス」や「ラブラドル効果」と呼ぶそうです。

愛してやまないラブラドレッセンス

私がこのラブラドライトの虜になった大きな理由が、このラブラドレッセンス(ラブラドル効果)なのです。

このきれいな遊色(厳密には遊色ではないけど)がとても魅力的で、店頭ではじめてラブラドライトを見つけたときそのまま衝動的に買ってしまいました。

一切後悔はしていません。

バッブル
バッブル

この手の輝きは大好物です

ラブラドレッセンス(ラブラドル効果)

ここでラブラドレッセンスについて軽く説明します。

ラブラドレッセンスは見る角度や、光の当たり方によってラブラドライトが青色や緑色、虹色の反射光を放つような現象を言います。

基本的にお店で売られているような、ラブラドレッセンスがきれいに見られるようなラブラドライトは、表面をきれいに研磨しているためあのような遊色が見られます。

完全な原石としてのラブラドライトは本当に黒っぽい石、みたいな感じで、ラブラドレッセンスが見られるのは劈開面くらいだそうです。

ラブラドライトについては以下のサイトに詳しく記述されていましたので、気になった方は是非参考にしてみてください。私の拾ったような知識なんかよりも数倍参考になると思います。

鉱物標本コーナーが一気に華やぐ

ラブラドレッセンスはラブラドライト自体の色合いではないため、ほかの色鮮やかな鉱物たちとは一風変わった存在感を魅せてくれます。

パッとこの鉱物標本コーナーを見たときに目を引くのはやはりこのラブラドライトで、ついつい手に取ってはラブラドレッセンスを楽しんでしまいます。

表側のきれいに研磨加工されている部分はもりろん素敵なのですが、裏面や側面などの未加工部分もまた良いです。きれいに加工されていないため、この遊色が見られる面積はとても小さいのですが「天然物のにぶい光」とでも言いましょうか。

それを眺めていると不思議な気持ちになります。「宇宙のうんたら~」とか「霊的な能力が~」という文言もややうなずけるところがあります。

鉱物標本を集め始めた方や、ちょっと変わった鉱物がほしいなと思った方はラブラドライトを1つ手に入れてみてはいかがでしょうか。ラブラドレッセンスにはさまざまな色の光り方があるようですので、1つ1つ吟味して選ぶことをおすすめします。

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