【書評・感想】読書の技法 私の読書法の土台

図書室

本屋さんのビジネス書や自己啓発書のコーナーを見てみると、「読書術」に関する本がそこそこ見つかります。著名人・有名人から大学名を持ち出してきている本までさまざまです。

もちろんどの本も読んで損することはないのでしょうが、はじめの1冊を選ぶとなるとやはりついつい時間をかけて選んでしまうものです。

そこで私はある程度目星をつけた上で、大学図書館へ行ってみました。

選んだ本のうち大学図書館で扱っているものがあれば、特に信用できるのではないだろうかという短絡的な考えの基選書しました。しかしそれがとても参考になる本で、今でも私の読書ライフに役立っています。

今回は佐藤優さんの『読書の技法』の感想を書こうと思います。

書籍紹介

こんな人におすすめ

読書術を学びたい人

教養書や実用書を効率よく読めるようになりたい人

着実に知識を身につけたい人

私がこの本を読んだきっかけ

大学生になってから比較的時間に余裕が出来、近場には大学図書館、県立図書館という大きな図書館があるような環境に恵まれたため、これまでよりも多くの本を読もうと思うようになりました。

しかし大学図書館に置いてあるような本は、ある程度の教養や基礎知識を必要とするような本で、読むのにけっこう苦労しました。

こういった本をこういう本を効率よく読みたいと思い、「読書術」に関する本を大学図書館で探していたときに出会ったのがこの本です。

バッブル
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安易な考えではありますが、大学図書館なら信頼できると思いました

本の概要

  • 本名  読書の技法
  • 著者  佐藤 優(さとう まさる)
  • 刊行日 2012/7/27
  • ISBN 9784492044698
  • 体裁 四六判 280頁

月平均300冊、多い月は500冊以上。佐藤流本の読み方を初公開! 1冊5分の超速読と30分の普通の速読の仕方、哲学書や小説・漫画の実践的読み方、記憶に残る読書ノートの作り方まで完全網羅!

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『読書の技法』読んでみた感想

私は現代の大学生の中では、講義や授業での活動を除き、読書量が多い方だと思っています。その私が今まで読んできた本のうち一番読み返している回数が多い本が『読書の技法』なんです。

主に私は教養新書や実用書をメインに読書をしていて、専門の物理学以外にも教養や知識を身につけたいと思っています。

しかし大学の課題はあるし、講義内容は思いのほか難しくテストも大変なため、読書に時間を費やせないのが現状です。そのため読む本を適切に選ぶ必要がありますし、なるべく時間をかけないように読みたいというのが願望です。

そのため読書に行き詰まったり、うまく内容を理解できなかったときなどは『読書の技法』を見返しては初心に返っています。

バッブル
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個人的には、読書に関する教科書のようなものです

「読書の技法」というタイトルではありますが、読書をする理由・基礎知識の重要性・選書・多読・速読・熟読・読書ノート・教科書・小説の読み方…などなど読書に関する多くの話題に触れられています。

「読書術」に関する本に迷ったときは、まずこの本から入っていっても良いのではないかと思います。

バッブル
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以降、私が印象に残った箇所・重要だと思った箇所について軽く感想を述べますので参考になれば嬉しいです。

『読書の技法』基礎知識の重要性

知識を身につけるには

「知は力」なんて言います。百年以上前だと力とは腕っぷしをさして以下のかもしれませんが、現代では「知こそ力」ですし、「力こそ知」です。

現代を生きて行くには知識は必ず必要になります。

その知識を身につけようと思ったとき、避けて通れないのが読書です。知識を身につけるためには読書が不可欠であるということを前書きで触れられていました。

バッブル
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前書きは是非とも読んで頂きたいなと思います

正しい読書法を身につける

じゃあ読書をしようと思い立つわけですが、やみくもに読書をしても残念ながら知識は身につきません。むしろ、間違った方法で進めていくと後々矯正が必要になり時間がかかってしむのです。

この正しい読書法に欠かせないものが、佐藤さんが繰り返し強調している「基礎知識」なんです。

ここで言う「基礎知識」とは高校レベルの知識のことでした。

本から知識を得るとき、この高校レベルの知識が土台となっているというのです。

基礎知識を身につけるには

読んだ本の知識を身につける土台として役に立つのが基礎知識で、これを身につけていない状態で、背伸びをして難解な本を無理繰り読んだところで、そこから得られる知識も身につきません。

しかし基礎知識を身につけているつもりでも、読書力が向上しないと感じることがあると思います。読んだ内容が中々覚えられない、理解できないなど。

この場合は、どこかに基礎知識の欠陥があるのだそう。

そしてその基礎知識の欠陥を埋めるために、高校の教科書参考書で基礎知識をつけるのです。「それでは時間がかかってしまう!」と思われるかもしれません。

具体的な読み方やそのコツは、本書に詳しく書かれています。

『読書の技法』熟読によって本から知識を得る

本から知識を得るには熟読をするのが一番なのですが、熟読をするには読める本の冊数に限りが有ります。時間は有限なので、この世の全ての本が読めるわけではありません。

『読書の技法』速読の意味

さらに本の中には読むべきでないような本も紛れ込んでいます。まさに玉石混淆といった状態から、読む価値のある本を見つけ出さねばなりません。

その本の仕分けをするために、速読が必要になってくるのです。

もう一つ速読をする理由として、重点的に読む箇所を絞り込むためということが挙げられます。

本の重要性というのは読み手によって異なりますし、読む本によって自分に必要な情報量も異なってきます。必要な量が多ければ当然熟読をして知識を得ていくのですが、重要であると思った箇所が限定的だった場合は、そのほかの部分をいちいち読んでいられません。

そのため本の中で重要な箇所に目星をつけ、その部分を重点的に読む。速読にはそう言った役割もあるというのです。

速読には2つの種類があり使い方も異なるのですが、その具体的な内容や方法はこの本に詳しく書かれています。

バッブル
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この辺の詳しい技法は私の読書法での柱になっています。

『読書の技法』読書ノートについて

読書ノートの取り方

読書ノートの大まかなとりかたは

  • 抜き書きをする
  • コメントや意見を書く

の2つです。そしてその読書ノートをとる上でのポイントは

  • 時間をかけない
  • 抜き書きをする箇所は自分が重要だ音思った場所

の2つです。

読書ノートをとる主な目的は「記憶の定着」と「知識の定着」で、実際に手を動かし抜き書きする箇所を取捨選択することで記憶の定着具合が向上するそうです。

また自分で考え、手を動かすことで、単に「知っている」というのではなく「どう知っているのか」という応用の利いたものに発展させることが出来るとのことです。

ちなみにこの読書ノートというのはあくまでも「補強作業ですので、ここに時間をかけるのは推奨されていませんでした。

読書ノートをとる大きなメリット

読書ノートは抜き書きするだけではなく、コメントや意見を書くということも求められています。

抜き書きする場所を判断することに加えて意見を書き込むようにすることで、記憶に残るようになりますし、それだけでなく十分な理解につながります

理解するとこで、その知識を使いこなせるようになるわけですから、これは読書ノートをとるメリットであると思いました。

じっさい著者の佐藤さんも

自分の「意見」も書き込めるようになれば、十分理解して自分で運用できる水準になっている。

引用:佐藤優『読書の技法』105頁

と言ってます。

バッブル
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知識を得る以上、それを使いこなせるようになりたいですよね

おまけ:自分自身の土台となる本はありますか?

「人生のバイブル」「あなたを表す1冊」など自分自身における、要となるような本というのはどことなく魅力を感じます。

ある方は「ドストエフスキーの『罪と罰』がバイブルだ」とおっしゃっていました。

これは以前ある読書ブログで見かけた内容で、調べてもそんな内容はヒットしなかったので真偽は定かではありませんが、かの有名なアインシュタインは『ドン・キホーテ』を繰り返し読んでいたとか。

そんな自分にとって、柱となるような本・人生の羅針盤となるような本・バイブルのような本、というのはいったい何なのだろうと考えたことがあります。

しかし、ズバリな答えは見つかりませんでした。なんだか自分はちゃんと読書をしているのかななんて思って悲しい気持ちにもなってしまったのですが、色々思い返してみてもやはり思いつきませんでした。

しかし、もし「読書に関して」という冠が付いているのであれば、迷うことなく『読書の技法』です。と言えるでしょう。ほかにも読書関連の本は読みましたが、この本が一番しっくりきました。

おそらく今後も、読書で行き詰まったり、読書をする上で足下がおぼつかないような感覚に見舞われたらこの本に戻ってくるのかなと思います。

今回紹介した書籍

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