服には興味ないけれども靴や鞄、財布にはこだわりがある、という方は多いのではないでしょうか。私もそういう”タチ”をしていてメンテナンス次第で長きにわたって愛用できるというのが大変魅力的に感じています。
しかしそういうアイテムは値段が高いというのが難点で、中々手を出せないでいるというのが実際です。そんなある日GUから本革を使った革靴がリリースされるという話を耳にしました。
公式サイトを見ると確かにあります。しかも5種類も。
以前から気になっていた「ダブルモンクストラップ」もその中にありましたので、今回購入してみました。この記事では実際に購入して、履いてみた感想などを書いていきますので、購入を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
GUのリアルレザーシリーズ
みなさん一度はお世話になったことがあるであろうファストファッションブランドGU。
実はそのGUから本革を使用したシューズが売られているのです。
本革の革靴となると数万円や、安くても1万円近くの値段がするというのがこれまでの印象でした。しかしここがGUならではの良い仕事で、リアルレザーシリーズはなんと3990円で購入することができます(一部4990円)。
しかもそのシリーズにはベーシックなシューズやローファーのみならず、ダブルモンクストラップも売られているのです。私はすでに1足革靴を持っているのですが、ON/OFFで使い回しやすいダブルモンクを前々からほしいと思っていましたので購入しました。
外観
つま先のデザインはダブルモンクストラップの中でもベーシックな「ストレートチップ」。
ストレートチップは画像矢印の部分のような縫い目が施されているデザインのことを言います。
モンクストラップシューズには上記のストレートチップ以外にも、まったくデザインのない「プレーントゥ」だったり、鳥の翼を思い起こすような華やかな装飾が特徴の「ウイングチップ」などど、様々なデザインがあります。
ダブルモンクストラップの中ではストレートチップやプレーントゥが王道でしょう。
ベルトが2つあるダブルモンクストラップ
モンクストラップには大きく「シングルモンクストラップ」、「ダブルモンクストラップ」の2種類があります。
その違いはベルトの数です。
名前の通り、「シングルモンクストラップ」はベルトが1つ、「ダブルモンクストラップ」はベルトが2つ着けられています。
フォーマル度で言えば「シングルモンクストラップ」の方がフォーマルとされています。
こば
さて本革の革靴が4千円あれば買えてしまうということですが、細かい作りの方に注目してみます。
靴のこばの部分です。
こちらの方はやや作りが荒い気がします。
私が3年半ほど愛用している「MR.OLIVE」の革靴と比較してみましょう。
外側の縫い糸がほつれてしまっていますが、こばは丁寧な処理がなされていることがわかると思います。
しかし履いている分には気にならないと思いますし、細かい部分は気にしない方は問題ないでしょう。
ソール
ソールは合皮製とのことです。
裏はとれていないので実際の製法は定かではありませんが、グッドイヤーウェルト製法を思わせるような縫い目が良いですね。
雨上がりの道路をこの靴を履いて買い物に行きましたが、滑ったりすることはありませんでした。
ほかにもいろいろなところに行って試さないと何も言えないですが、滑りにくい革靴なのではないかなと思います。
革の質感
本革であることを示すタグも付いていました。
さてそんなリアルレザーシューズですが、気になる革の質感についても書いておきます。
GUオンラインストアのレビュー等を見てみると「しわがひどかった」「店頭で購入できる方は実際に見て購入した方が良い」というコメントが見受けられました。
それもあって、オンラインでの購入はややためらいがありました。
しかし実際に開封してみたところ、しわが入っているわけでもなく、型崩れもなし、くすみもなく実に良い感じの質感でした。
愛用しているMR.OLIVEほどの肉厚ではありませんが、革の柔らかさは感じられました。
使い続けていくごとに自分の足になじんでいくと思います。本当に5千円もしないのかと思うようなクオリティです。
履いてみた感じ
歩きやすい
GUには元々「アクティブスマートシリーズ」という歩きやすさ・はきやすさを考慮したシリーズがありました。今回のリアルレザーシリーズは最新シリーズなわけですが、アクティブスマートシリーズのように歩きやすいと思います。
オンラインショップのページからも
インソールは2層にし、はき心地のよさを向上。より多くのお客様のサイズにフィットするように、1.0㎝刻みの4サイズから、0.5㎝刻みの7サイズ展開。
引用:GU公式
と、はき心地にこだわっていることがわかります。
かかとが滑りにくい
本革・合皮かぎらず革靴を履いたことがある方なら1度は経験があると思うのですが、
「かかとがめっちゃ滑る」
ということはありませんでしたか?
少なくとも私はありました。
高校の時のローファーや、お下がりでもらった革靴がまさにそうで、靴紐をきつく結ばないと歩くたびにかかとが滑って脱げそうになってしまうのです。
そんな経験があったため、靴紐のないダブルモンクストラップは大丈夫だろうかと心配していました。
でも履いてみたところ、しっかりフィットしています。
今のところは脱げそうになる感覚は一切ありません。
良いと思う点と、悪いと思う点
ではGUダブルモンクストラップシューズの良い点と悪い点をまとめます。
- コスパが良い
- 格好良い
- 普段使いも出来る
- 返品保証つき
- 履きにくい
- つま先が狭く、長時間歩くと痛い
良い点①圧倒的コスパの良さ
まずはこのGUならではの圧倒的コスパです。
学生なんかは懐に余裕がない方が多いと思うのですが、そんな方でも本革の革靴を購入できるというのはなんとも嬉しいことです。
しかもモンクストラップやローファー、ストレートチップなど種類を選べることもまた魅力でしょう。
良い点②格好良い
個人的にこの靴のデザイン、フォルムがとても格好良いと思います。
フォルムは細すぎず太すぎない丁度良いバランスで、ストラップの感覚や大きさも丁度良いデザインだと思います。
モンクストラップの金具と革との相性がとても良く、質実剛健な感じが出ています。
私のように英国風な服装が好みの方は是非手に取ってもらいたいと思います。
良い点③意外と普段遣いも出来る
真っ黒の革靴はスーツにしか合わないのではないかと思っていないでしょうか。
最近は革靴を私服に使っている方も増えているため、意外と普段使いもできます。[1]ただし「ビジネスシューズ」として売られている靴に関しては例外だと勝手に思っています。
デニムやワイドパンツなんかと相性が良いのではないかと個人的には思います。
良い点④オンラインの返品保証が付いている
オンライン購入は実際に手に取ったり、試着できないのがデメリットですが、GUオンラインは返品保証がついています。詳しくは公式サイトを参考にしていただけたらと思います。
GUオンラインは「店舗受け取り」という受け取り方法があります。
店舗受け取りは送料が無料になりますし、なにかあったらスタッフの方に質問することもできたりと勝手が良いので店舗まで行くことの出来る方はこちらをおすすめします。
悪い点①履きにくい
画像の通り足を入れる口が小さめになっていることがわかります。
これのおかげで靴紐がなくても靴が脱げにくくなっているのだとは思いますが、その分履くときにそこそこ時間がかかってしまいます。
靴べら(シューホーン)を持っている方はそれを使った方が履きやすいでしょう。
持っていない方は100均でも売られているので用意しておくと良いと思います。
私も靴べらの購入を検討中です。
1番上のベルトを外すと履きやすくはなる
ちなみに、モンクストラップの多くは上の画像のようにベルトを外すことが出来ます。
基本的には靴磨きやメンテナンスの時に外すものですが、この一番上の方を外すとある程度ゆとりができるので履きやすくなります。
面倒な方は一番上のベルトを常に外しておくのも1つ手かもしれませんね。
悪い点②つま先部分の幅が狭めで、長時間歩くと痛い
すでに「歩きやすい」と評価したのですが、新品で長距離となると話がかわります。
購入2日目にして往復5kmの徒歩移動をしたのですが、つま先あたりが痛くなりました。
私は足の幅が広くアーチ高も高めなのですが、それであったとしても新品はわりかしきつめ(?)なのでしょうか、歩いてるうちに痛みを感じるようになりました。
長距離歩く方はサイズに余裕を持つか、靴が足になじんでから使うことを勧めます。
どのくらい自分の足に馴染んでいくのか楽しみ
本革を使った革靴の魅力は経年変化や、耐久性、自分の足になじんでくるところだと思います。
GUのダブルモンクストラップはサイズがややキツめ寄りのフィット感なので、今後自分の足に馴染んでくるのが楽しみです。
GUのリアルレザーシリーズが気になっている方の参考になれば嬉しいです。
今後も使用して気がついたことがあれば随時更新する予定です。
References
↑1 | ただし「ビジネスシューズ」として売られている靴に関しては例外だと勝手に思っています。 |
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