【おすすめ万年筆】セーラー万年筆 プロフェッショナルギア

ペン

寝苦しい日が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

万年筆というものは使えば使うほど、手になじみ、愛着がわいてくるというなんともロマンあふれる筆記具であります。私は小学生の時に万年筆という存在を知り、その魅力に引きつけられてしまいました。

初めて手にしたのが小学生、始めて自分で購入したのが中学生の時なのですが、初めて自分で買うというのはなんとも思い出深いものです、

事前に万年筆について色々調べて、なんとか手の届く価格帯で気に入ったものを見つけひたすら貯金するということも、このとき初めて経験しました。それからずっとその万年筆を愛用しており、今年で6年目になります。

そんな愛用の万年筆、セーラー万年筆プロフェッショナルギア(金)を紹介します。

外観

黒と金の万年筆らしい王道の配色

THE万年筆と言っても良いようなデザインです。つや感のある黒い軸に、金のトリム。私はこういう王道のデザインが大好きです。

あまりはずれていないような、シンプルな作りの中に各ブランドのこだわりや独自の作りが感じられる。そんな楽しみ方もあって良いと思います。

ほかの万年筆と比較するとやや短めな印象です。

天冠にはセーラー万年筆のロゴ

万年筆のキャップの頂点を「天冠(てんかん)」といいます。プロフェッショナルギアの転換にはセーラー万年筆のロゴが付いています。

このロゴは見ての通り船のイカリをかたどっているようです。この話をすると勘の良い方は察するやもしれませんが、セーラー万年筆の「セーラー」は水兵を意味する「sailor」からきています。

ちょっとした豆知識でした。

キャップリングには刻印が

こちらも各ブランドやメーカーによってこだわりが出るポイントでしょう。万年筆のキャップ部分には金属のリングがついています。

ここには各ブランドやメーカーの名称や、設立年などさまざまな文字が刻印されています。ちなみにプロフェッショナルギアには「SAILOR JAPAN FOUNDED 1911」と刻印されています。

セーラー万年筆の設立年は1911年で、とても歴史のあるメーカーです。

ペン先はゴージャスなデザイン

万年筆を作る中でメーカーがもっとも力を入れているであろうペン先です。

このペン先一つで書き心地が大きく変わりますし、この面を上にして筆記するので、もはや顔と言っても過言ではないパーツです。

この万年筆は国産の万年筆において、もっとも低価格で、もっとも豪華なペン先をしている万年筆の一つです。というのも、デザインの豪華さだけではなくこのペンは21金なのです。

同等の2万前後の国産万年筆のペン先は、ここまでこったデザインになっていません。

キャップを尻軸にさしても割と短め

キャップを尻軸につけてみました。こうして見てもやはり短めな印象です。実際に持ってみると筆記に影響はありません。

書き心地

字幅はMニブ(中字)を使用しています。購入当初から引っかかりなどはありませんでしたが、やはり使っていくうちにどんどん書き味が良くなっていきます。

最初は「サラサラ」という感じでしたが、1年ほど使っていたら「シュルシュル」という書き味になってきました。その書き味と太めの軸がマッチしているのか、その下記アジアがやみつきになってしまいます。

前述の通り、この万年筆は金ペンそれも21金を採用していますので、当然金ペンの中でも柔らかい書き心地になります。無駄に力を入れると破損につながるから気をつけてと、購入店の店主に言われたくらいです。

万年筆慣れした方なら容易に使いこなせると思いますが、日頃シャープペンやボールペンなどを使っていて筆圧が高めの方は要注意した方が良いでしょう。

持つ位置なのですが、人差し指がネジ山に、キャップリングが親指の関節下に来るように持つと安定します。あくまで私の場合ですが…

万年筆の持ち方はいつも一緒にした方が良いです。というのも、使っているうちに万年筆のペン先部分が摩耗していってクセがつくからです。いつも同じような持ち方をしていればその通りになじんで書きやすくなります。

しかしいろいろな持ち方をしていたり、途中で持ち癖を変えてしまうと引っかかりを感じてしまい、書き味が悪く感じられるでしょう。

おまけ:購入したときの話

私がこの万年筆を買ったのは中学3年の夏休みの時で、アメ横のお店で購入しました。小学生の時から万年筆に憧れがあって、初めての万年筆はプラチナ万年筆のデスクペンでした。

そのデスクペンは中学の後輩にプレゼントしてしまったので今は手元にないのですが、よく使っていた記憶があります。その後、母方の叔母にシェーファーというアメリカのブランドの万年筆をプレゼントしてもらいました。

しかしその万年筆のカードリッジインクが近場に売ってなかったため、あまり使う機会がありませんでした。当時自分はネットを使える環境下になかったので、行く店の文具コーナーを片っ端から探して万年筆を探しました。

ある日、本屋に立ち寄ったのですが、そこに万年筆を特集した雑誌が置いてありました。そこで初めて万年筆の具体的なメンテナンス方法や、インクの吸入方式、ペン先をはじめとする各名称を知ったのです。

その雑誌でアメ横に万年筆を大量に扱っているお店があることを知りまして、ちょうどお盆に東京の知り合いの家に行く予定があったため、アメ横に連れて行ってもらいました。

それから今年で6年になるのかと思うと本当に時の流れは早いなと思います。まだ一度も壊れていないこの万年筆をいつか自分の子供に託せる日が来たらいいななんて思います。

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